今日一日は大変だった。朝6時に起床。朝7時よりバイト開始。昼1時30分にバイトを終了。

午後3時から大阪の本町にある御堂会館で行われる「ドールズ」の試写会に何とか間に合いました。

北野武監督は前作「BROTHER」で次回作の構想を聞かれた際に「曽根崎心中」のような恋愛物の映画を撮りたいと語っていた。

「ドールズ」は3つの物語の話になっている。
?松本(西島秀俊)と佐和子(菅野美穂)は結婚を約束していたが、松本は親の言いなりで佐和子と別れて会社社長の娘と結婚することになる。しかし、結婚式の当日に佐和子が自殺したことを知らされる。命こそ助かったが白痴(言葉も記憶もなくなる)同然になってしまう。佐和子を忘れられない松本は結婚を取止め佐和子に会いに行き…
?ヤクザの世界で頂点を極めた男(三橋達也)は忍び寄る死を予感したある日、その昔、ヤクザの道に進むために別れた女(松原智恵子)のことをふと思い出す。女は別れる際に「この公園(別れた場所)で毎週土曜の昼に弁当を作ってあなたのことを待っている」と涙ながらに告げた。男は女が今でも待っているのかを確かめに公園に行く…
?人気アイドル歌手の春奈(深田恭子)は事故で片方の目を失明してしまう。芸能界を引退した春奈のもとに熱狂的なオッカケが現れる…

主に菅野美穂と西島秀俊の話がメインです。彼らは「つながり乞食」といって赤い紐で互いに結び合いながら「ある目的地」を目指して春夏秋冬の美しい景色をバックに歩いていき(台詞は殆ど無し)、残り二つの話をリンクしていく内容です。

脇役も岸本加世子、大杉連、津田寛治などかなり豪華ですが殆ど台詞はありません。なかでも「キッズリターン」以来の北野作品出演のモロ館岡は渋い演技でした(よーく画面を見ていたらモロ館岡だと気づきます<30秒ぐらいの出演です>)

北野武監督もインタビューで「好き」「嫌い」がはっきり分かれる映画だと言っていました。

僕は「好き」です。一緒に見た友人は「嫌い。話がチンタラしすぎていている」と言っていました。

「みんなやっているか」「キッズリターン」「菊次郎の夏」以外の武映画を全て見ている人は「ドールズ」の結末がどうなるかは分かると思います(=武映画の法則)。
 
<微妙です。文芸風の作品や昔のゆっくりとした恋愛物のフランス映画が好きな人には劇場で見ることをお勧めします>

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「ドールズ」の試写会終了後に映画の余韻に浸る間もなく電車に乗り次の試写会場であるフェスティバルホールへ行きました。

秋の話題作の一つでもある「ロード・トゥ・パーディション」をいち早くみられるということで会場は前列を除きほぼ満席状態。

この物語は父と息子の話です。
ギャングの殺し屋のサリヴァン(トム・ハンクス)は、父親代わりに育ててくれたギャングのボスのルーニー(ポール・ニューマン)の片腕として働いていた。サリヴァンの12歳になる息子のマイケルは父親が何の仕事をしているのかがどうしても知りたかった。そんなある日、サリヴァンの運転する車の荷台に隠れたマイケルはルーニーの息子が誤って敵対するギャングを殺す瞬間を目撃してしまう。ルーニーの息子は発覚を恐れてサリヴァンとその妻子の殺害を企てる。サリヴァンの妻とマイケルの弟を殺害することに成功する。生き残ったサリヴァンとマイケルは復讐のためにルーニー率いるマフィアに戦いを挑むのであった・・・。

今書いた内容は最初の10分ほどのストーリーです。ここからが凄いんです。どんどん話の中に引き込まれていきます。とりあえず見てください。

物語の中盤あたりからサリヴァン暗殺のために腕利きのヒットマン役にジュード・ロウが出てきます。この役のために2日間かけて髪の毛を一本一本違う長さに切ってハゲの殺し屋役で登場します。めちゃ強くて・・・。

監督は「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデスです。前作をみても分かるように徹底した絵作りをする人です。車のミラー、太陽の光り、風呂場のミラー、窓ガラスの反射など様々な小道具を使って演出をします。これだけでも見る価値ありです(かなりの重要アイテムです)

親は最後まで子供を守る。子供は父親の背中を見て育つということが分かりました。

<絶対に見たほうが良いと思います。絶対にヒットします。凄くハラハラして、ちょっぴり面白くて、ラストは…必ず見てください。お金を払ってみても損はないと思います>

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