12月12日に梅田ブルク7で行われた織田裕二主演「T.R.Y.」の試写会に行ってきました。

東映が公開時期をずらしてまで、この映画に入れ込んでいるらしいです。
僕は俳優・織田祐二が好きです。
でも、シリアスな作品よりもコメディを演じる彼が好きです。

20世紀初頭の上海が舞台です。
伊沢(織田祐二)は、金持ちの人間からお金を騙し取るという詐欺師。
しかし、騙して手に入れた金を自分一人だけの物にするのではなく貧しい人たちに分け与えるという「足長おじさん」でもあった。
そんな彼の詐欺師ぶりに目をつけた男がいた。
清の政権に対して革命を起そうとしている中華黎明会のリーダーである関飛虎(シャオ・ビン)であった。
関は伊沢がかつて騙した武器商人の男がチーメイと呼ばれる暗殺者を雇ってお前の命を狙っていると告げる。
関は伊沢が自分達の計画に加わるならば、暗殺者から身を守ってやると保障する。
その代わり断れば、「今、俺が殺す」と告げる。
伊沢は渋々了承する。
関は清政権に対してクーデターを起すために日本陸軍の東中将(渡辺謙)を騙して武器を入手してこいという命令を出す。
しかし、伊沢は東中将とは全く面識がなく陸軍の中でも上のポストにいる人間がいつもの金持ちの人間とは違ってそう簡単に騙せるわけがないと思って計画には乗り気ではない。
しかし、関や革命メンバーや伊沢の弟子(市原隼人)らの説得で東中将の騙し作戦の計画を練り始めるのであった。
果たして、成功するのであるのか?
この計画は・・・。

この映画は大森一樹監督の作品です。
どうでしょうか?
大森作品はご覧になってますでしょうか?
記憶が間違っていなければ「走れ!イチロー」がもっとも新しい作品だと思います。
「走れ〜」を見た人なら分かると思いますが、ツマラナイ作品です。
「イチロー」が出てるのかなと思いきや、出てない(VTR出演的な感じで登場するだけ)。
ヤバイよ。

「踊る〜」の亀山Pは何故、大森監督を起用したのかな?
フジTVにはもっと優秀な演出家はたくさんいるのに・・・。
別の監督だったらもう少しは面白くなったような気がするんですよね(偏見かもしれませんが)。
演出が古いというか・・・
何ででしょうね。
上映時間が1時間44分なんですよ。
でも、長く感じるんですよ。
話の展開もなかなか楽しめるんですが、何かが足りないんです。
それが、何なのかがよく分からないまま見終わってしまったんです。

期待して見に行ってしまうと「嘘だろ」と思う人もいれば、やっぱり織田祐二の映画は最高だと思う人に確実に分かれてしまう気がしないでもない作品です。

出演者も結構豪華でした。
中国人の出演者は、初顔の人ばかりだったのでよく分かりません。
日本人出演者は、料亭の女将に黒木瞳(「おはよう朝日」でその昔、歌のお姉さんをしていたそうです)、東中将の弟に今井雅之、東中将の部下に金山一彦、清の皇族に松岡俊介、伊沢の騙しグッズを揃える便利屋に夏八木勲(渋い演技に注目)、警視庁の刑事に石橋蓮司と松重豊、その他にも丹波哲郎や伊武雅刀などが出演しています。

僕は「踊る大捜査線」は好きです。
でも「ホワイトアウト」は嫌いです。
「TRY」は、どうかと聞かれると「まぁまぁ好きやけど、どうやろ」と思います。
「ビデオ」で見た方がいいのか?
「映画館」で見た方がいいのか?
この作品は判断が難しい。

でもね、前売り券は飛ぶように売れているんですって。
皆、期待しているんですね。

<期待している人は公開日に劇場へ。そうでもないなと思う人は「踊る2」に期待して下さい。君塚脚本にはハズレはないです>

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