人生はドラマです

2003年5月6日
5月2日にリサイタルホールで行われた「めぐりあう時間たち」の試写会に行ってきました。
試写会祭りの最終日です。

この作品は前の日記にも書きましたが、今年見た中では2番目に「面白かった」と感じた作品です。
つまり、1800円払って鑑賞しても「全然、O.K.ですよ」と言う作品です。

この映画は違う時代(年代)に生きた3人の女性の「たった一日」だけのエピソードです。

●1950年代のロサンゼルス<ジュリアン・ムーア編>
今日はダン(ジョン・C・ライリー)の誕生日であるが、妻のローラ(ジュリアン・ムーア)は朝食すら作らずに眠っている。
ダンは自分の誕生日ようにと花瓶に「花」をそえる(「花」は映画の中で重要なアイテム)。
息子のリッチーに別れをつげ、ダンは会社へ向かう。
ローラは家事や夫や子供よりもヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)が書いた「ダロウェイ夫人」を読むのに夢中であり、そのことが原因で・・・。

●1920年代のリッチモンド<ニコール・キッドマン編>
小説家のヴァージニア(ニコール・キッドマン)は英国のリッチモンドの大邸宅で夫のレナード(スティーブン・ディレイン)と生活している。
ヴァージニアが現在執筆中の「ダロウェイ夫人」の筆が進まずにイライラしていて、もはや正気の沙汰ではない状態なのでレナードは、そんな妻の様子を注意深く観察しているが・・。

●2001年のニューヨーク(メリル・ストリープ編)
出版社に勤務しているクラリッサ(メリル・ストリープ)はサリー(アリソン・ジャネイ)と同居している(サリーは女性で二人は同性愛をしている関係)。
クラリッサは昔、交際していた小説家のリチャード(エド・ハリス)の家を毎日訪れるのが日課になっている(リチャードも男性と同性愛をしている。ちなみに相手役はジェフ・ダニエルス<「スピード」でキアヌの相方した人>)。
リチャードはエイズに感染しており余命もあと僅かな状態であるが・・・。

なんかメリル・ストリープの所だけ凄いことになってますよね。
でも、重要な意味があるんですよ。
言いたいけど、言えません。

普通、年代が違う3人の女性が交互に描かれる作品ってわりとややこしくなって分かりづらいような気がするじゃないですか、全然ですよ。
もうねぇ、話に入り込んじゃますよ。
僕は女性ではないので女性にしか分からないようなシーンもあるんですが、それでも見終わった後、「何か心に響く」ものがありましたね。

この映画ではニコール・キッドマンが特殊メイクをしています。
「付け鼻」ね。
付けんほうがいいよと思ったね。

それにしても、ニコール・キッドマンとジュリアン・ムーアが一本の映画で見れるなんてファンとしては嬉しい限りですよ(メリル・ストープもね)。
この3人は主役級ですからね。

一見、つながりがないような3人が「実は××」と言うように「そうなんだ」と言う驚きの展開がまっており脚本の出来も素晴らしいです!!
タイトルが「めぐりあう時間たち」と言うのも納得すると思います(「めぐりあう」みたいな。あんまり書くと怒られる)。

そして、それぞれのエピソードに登場する脇役人も豪華なこと。
特にエド・ハリスの演技には脱帽です。

最後に、この作品のCMがテレビで放送されているんだけど「オチ」の映像が映し出されているんだよね。
ダメだよ、放送しちゃ・・。

監督は「リトル・ダンサー」のスティーブン・ダルドリーね。

<良い作品ですよ。声を大にして言います。本年度「シカゴ」に続き、自信を持って推薦する作品であります。是非、劇場へ足を運んでください。そして、この映画を見て「自分の人生」を今一度考えて下さい>
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<今週見る予定の作品>
「サマランダー」
「メイド・イン・マンハッタン」

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