Fly Me To The Moon

2003年9月19日
9月10日に御堂会館で行われた「恋は邪魔者」の試写会に行ってきました。

物語の時代設定は1960年代のニューヨークです(注:この頃のアメリカは女性の地位が低かった。会社内でも女性はお茶汲み係り。家事も男性ではなく女性がするものだった)。

バーバラ(レニー・ゼルウィガー)は自身が執筆した本「Down With Love<恋は邪魔者>」を友人が勤務している出版社から発売することになる。
本の内容は女性の地位向上(恋愛面における)を訴えるものであったが発売されても全く売れない。
男性向けの雑誌の出版会社に勤務する売れっ子編集マンのキャッチ(ユアン・マクレガー)は日替わりで違う女性とベットを共にするほどのモテる男。
女性の地位向上を訴えた馬鹿ゲタ本を発売する女がいるという情報を仕入れたキャッチは「からかってやろう」と思いバーバラと「今度その本について詳しくお話を聞かせてくれませんか」と言って食事の約束をする。
しかし、待ち合わせの日にフザケタ理由で何度も何度もキャンセルをしてついにバーバラを怒らせる。
ある日、テレビの歌番組で有名歌手が「Down With Love」と言うタイトルの歌を歌ったことから本がベストセラーになる。
バーバラは一躍有名人になり全米で放送されているテレビ番組に出演することになる。
そこで「最悪な男性はどんなタイプですか?」と言う司会者の質問に対して「編集マンのキャッチです」と答える。
その日からモテる男・キャッチの人生は逆転する。
何とかして、あの女をギャフンと言わせてやろうと策略をねるキャッチは・・。

「シカゴ」の熱演がまだ頭の中に焼きついているレニー・ゼルウィガー主演作ですよ。
1960年代のアメリカって偏見があったんですね。
アメリカって国は昔から平等だと思っていたんですがね(人種の部分は除いてはね)。
日本とさほど変わらなかったんですね。

映画の前半で描かれている男性の地位が上で、女性が下って言う構図が本が売れることで段々と平等になっていく様子は中々見ていて面白い。

ジャンルがラブコメなんで、ストーリーは「最後はどうせ・・・」って言う流れなんで分かりやすい。

でも、この映画、ファッションが凄いんです。
シーンごとに衣装チェンジですよ。
レニー&ユアンのファッションショーですよ。
僕は別に60年代のファッションに詳しくもないんで偉そうなことは書けませんが、イケてます。
今でも全然OKですよ。

そして、アンティークな家具や車にも注目して欲しいです。
それだけでもこの映画は楽しめます。

話も後半かなり盛り上がります。
「恋は駆け引きです。だから多少の嘘は」・・みたいな。

ユアン・マクレガーって「なんかこの人は良いね」と作品ごとに思う。
特に「ブラックホークダウン」が好き(基本的に軍服とか警察モノの衣装が登場する作品に惚れてしまう傾向にある)。
そして何故だか「トレイン・スポッティング」のTシャツを持っている(着たのは2〜3回ぐらいだけど)。

劇中に「Fly Me To The Moon」が後半の山場のちょっと前に流れるんですが、この歌が好きなんです、僕は。
「スペース・カウボーイ」でも使用されてましたね。
音楽担当した人はいいセンスもってるよ。
このシーンで使うとはね。

<オープニングからエンディングまで「オシャレな感じが漂う」いい映画でしたよ。秋はやっぱり恋愛映画を見なくてはね。劇場で見ても損はない>

最後に、映画は幕が下りるまでが映画です。
意味は分かると思います。

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