ルーシー・リュー曰く「ヤッチマイナ!」
2003年10月18日【注】
本日、紹介する映画「キル・ビル Vol.1」は今年の秋の注目作品です。
無の状態で「キル・ビル Vol.1」を見たい方は、少々ネタバレするやもしれません故、本日はご縁了頂ければこれ幸いです。
悪しからず。
映画を見終わったら見てください。
ご免なさいね。
それ以外の方は下にお進みください。
_____________________
10月18日に大阪厚生年金会館大ホールで行われた「キル・ビル Vol.1」の試写会に行ってきました。
クエンティン・タランティーノ監督の5年ぶりの最新作です。
会場に着くと場内では布袋寅奏が演奏する「新・仁義なき戦いのテーマ」が流れておりました。
何なんでしょうね、この曲の魅力は。
僕にとっては「ロッキー」のサントラ並にこの曲を聴くと少々興奮する傾向にあります。
映画の冒頭「この映画を故・深作欣ニに捧げる」と言う文章が出ます。
タイトルクレジットにも一工夫ありです。
タランティーノは香港映画が大好きなようです。
物語は瀕死の状態のザ・ブライド(ユマ・サーマン)がビル(ディビッド・ギャラダイン)に拳銃で頭をぶち抜かれるシーンからいきなり始ります。
結婚式に参列していた花婿や出席者や神父やオルガンの演奏者(サミュエル・L・ジャクソン)までもが殺される。
殺したのはビルが集めた毒蛇暗殺者集団のオーレン・石井(ルーシー・リュー)、アサシン(ダリル・ハンナ)、後は黒人女性(御免なさい、役名も役者名も知りません)の4人。
そして、突如物語りは4年後になる(タランティーノ作品では当たり前の時間差を無視した展開です)。
ザ・ブライド(と、言っても本編の中では「ピー」音が入って役名を呼ぶシーンは修正されているので正式な名前は不明。一応、プレスシートにはザ・ブライトになっている)は、自分を瀕死の状態に追い込んだ暗殺者集団の一人の黒人女性の家に乗り込む・・・・。
物語は、また4年前に戻る。
4年間、植物状態のザ・ブライドが「ある事」があって突如目覚める。
そして、四人への復讐を誓って沖縄へ何故か向かって寿司職人でもあり伝説の鍛冶師でもある服部半蔵(サニー千葉<千葉真一>)に刀を作ってもらうのであった・・・・。
少々、内容を書き過ぎました。
いやぁ、凄かった。
何が凄いってね、血の量が!!!
北野映画の「座頭市」が、「可愛らしく」見えるぐらい血の量が半端じゃない。
アクション監督が「マトリックス」のユエン・ウーピンだけあって、ワイヤーアクションと日本刀でのバトルは、それはそれは凄い映像です
しかし、この映画のアクションシーンは人間の顔のパーツの一部・手・足・頭・男性の大事な部分・体全体等が斬られるシーンの連続です。
はっきり言って強烈です(斬られたお腹から腸が出るシーンもあるからね)。
血シブキ祭りです。
これほどまでのグロテスクシーンがあったでしょうかの連続です。
はっきり言って、血を見るのが苦手な人はもうダメだと思います。
アメリカの劇場でも、途中退出者が続出しているぐらいですからね。
あまりにも激しいのでアメリカ版の後半は白黒映画になっているそうです。
もちろん日本はカラーです。
タランティーノはトコトン痛い映画を目指したんでしょうかね?
本当に痛いよ。
何もそこまで斬らなくてもいいやんの連続です。
ある登場人物なんか、ビルの秘密を言わないと腕と足を斬るぞと脅し、実際に斬っちゃうからね。
悲鳴あげて痛がるんですが、それを延々観客に見せる演出は痛いよ。
何か、自分が斬られたみたいな感じになりました。
何度も言うようですが、バサバサ体が斬られます。
体のパーツが床にいっぱい転がっています。
ここまでの演出をされたら、もう笑うしかないでしょう。
あと心配していたのが、日本語ね。
これがねぇ、笑うよ。
皆、下手くそでね。
ルーシー・リューの「ヤッチマイナ」は有名ですね。
ユマ・サーマンのギコチナイ日本語は変です。
「アリガトウ」「コンニチワ」「アツカン」「イクヨ」・・・などね。
日本人俳優も多数出演しているかな?
どう見ても中国人ばかり。
ほんでもってヤクザ役の人は皆、ワールドカップの宮本みたいな黒いアイマスクを着けているもんで誰が誰やらさっぱりです。
でも、國村準、麿赤児、北村一輝、田中要次らがヤクザ役で出演。
あと「踊る2」の犯人役の人もね。
あと映画版の「ウォーターボーイズ」に出てた三浦哲郁って言う俳優さんが、めちゃめちゃオイシイ役柄(ヤクザなんだけどね)で登場しますよ(笑)。
栗山千明も「ゴーゴー夕張」と言うルーシー・リューの子分役で出演してましたね。
「バトル・ロワイアル」を見て気に入っただけあって制服を着て「キン肉マン」に登場する「ネプチューン」のような鎖鎌攻撃でユマ・サーマンと対決します(あっけない感じもしますがね)。
最後にタランティーノ映画と言えばサントラです。
「レザボア〜」「パルプ〜」「ジャッキー〜」のサントラを僕は持っていますが、今回も買いますね。
この人の映画音楽は最高ですね。
今回は渋いよ。
ある場面で流れる梶芽衣子が歌う「修羅の花」なんか凄すぎる。
ハリウッド映画で古きよき時代の東映の任侠映画の歌をかけるセンスは凄い。
もっと凄いのがエンドロールで同じく梶芽衣子が歌う「怨み節」をまるまる全部かけるセンスも凄い。
いやぁ、凄い。
また、暗殺者集団とユマ・サーマンが出会うシーンで「ダウンタウンDX」の「視聴者は見た」と言うコーナーのオープニングで流れる曲も使われています。
このセンスも上手いと思った。
天才だ、タランティーノは。
そして、布袋寅奏の「新・仁義なき戦いのテーマ」も渋い。
このシーンでよく使ってくれたと思いましたね。
まぁ、この辺で書くのは止めておきます。
これから仕事なもんでね。
なるほど、此処で終わるかと言うシーンで終わるので、「Vol.2」も見てみたいと思いますね。
ただし、血はごめんです。
でも、多分あるだろうな。
ボスのビルはどんな殺された方をするんでしょうね。
「Vol.1」はルーシー・リューのエピソードが中心です。
最後の最後にビルが登場して「えっ!!!」って言うオチを言って終わりますよ。
「キル・ビル Vol.1」は今年見た中でギリギリ僕の中でトップ10に入る作品です。
見ても損はないという太鼓判は押しませんが、なかなか一筋縄にはいかないストーリーは十分楽しめますよ。
タランティーノ作品独特の脚本も絶好調です。
何時もながら、こういう映画作りもありなんだなと勉強になります。
タランティーノ先生とこれからも呼ばさせて頂きます。
<見たい人は見てください。血が苦手な人はやめておいた方がいいです。公開は10月25日>
本日、紹介する映画「キル・ビル Vol.1」は今年の秋の注目作品です。
無の状態で「キル・ビル Vol.1」を見たい方は、少々ネタバレするやもしれません故、本日はご縁了頂ければこれ幸いです。
悪しからず。
映画を見終わったら見てください。
ご免なさいね。
それ以外の方は下にお進みください。
_____________________
10月18日に大阪厚生年金会館大ホールで行われた「キル・ビル Vol.1」の試写会に行ってきました。
クエンティン・タランティーノ監督の5年ぶりの最新作です。
会場に着くと場内では布袋寅奏が演奏する「新・仁義なき戦いのテーマ」が流れておりました。
何なんでしょうね、この曲の魅力は。
僕にとっては「ロッキー」のサントラ並にこの曲を聴くと少々興奮する傾向にあります。
映画の冒頭「この映画を故・深作欣ニに捧げる」と言う文章が出ます。
タイトルクレジットにも一工夫ありです。
タランティーノは香港映画が大好きなようです。
物語は瀕死の状態のザ・ブライド(ユマ・サーマン)がビル(ディビッド・ギャラダイン)に拳銃で頭をぶち抜かれるシーンからいきなり始ります。
結婚式に参列していた花婿や出席者や神父やオルガンの演奏者(サミュエル・L・ジャクソン)までもが殺される。
殺したのはビルが集めた毒蛇暗殺者集団のオーレン・石井(ルーシー・リュー)、アサシン(ダリル・ハンナ)、後は黒人女性(御免なさい、役名も役者名も知りません)の4人。
そして、突如物語りは4年後になる(タランティーノ作品では当たり前の時間差を無視した展開です)。
ザ・ブライド(と、言っても本編の中では「ピー」音が入って役名を呼ぶシーンは修正されているので正式な名前は不明。一応、プレスシートにはザ・ブライトになっている)は、自分を瀕死の状態に追い込んだ暗殺者集団の一人の黒人女性の家に乗り込む・・・・。
物語は、また4年前に戻る。
4年間、植物状態のザ・ブライドが「ある事」があって突如目覚める。
そして、四人への復讐を誓って沖縄へ何故か向かって寿司職人でもあり伝説の鍛冶師でもある服部半蔵(サニー千葉<千葉真一>)に刀を作ってもらうのであった・・・・。
少々、内容を書き過ぎました。
いやぁ、凄かった。
何が凄いってね、血の量が!!!
北野映画の「座頭市」が、「可愛らしく」見えるぐらい血の量が半端じゃない。
アクション監督が「マトリックス」のユエン・ウーピンだけあって、ワイヤーアクションと日本刀でのバトルは、それはそれは凄い映像です
しかし、この映画のアクションシーンは人間の顔のパーツの一部・手・足・頭・男性の大事な部分・体全体等が斬られるシーンの連続です。
はっきり言って強烈です(斬られたお腹から腸が出るシーンもあるからね)。
血シブキ祭りです。
これほどまでのグロテスクシーンがあったでしょうかの連続です。
はっきり言って、血を見るのが苦手な人はもうダメだと思います。
アメリカの劇場でも、途中退出者が続出しているぐらいですからね。
あまりにも激しいのでアメリカ版の後半は白黒映画になっているそうです。
もちろん日本はカラーです。
タランティーノはトコトン痛い映画を目指したんでしょうかね?
本当に痛いよ。
何もそこまで斬らなくてもいいやんの連続です。
ある登場人物なんか、ビルの秘密を言わないと腕と足を斬るぞと脅し、実際に斬っちゃうからね。
悲鳴あげて痛がるんですが、それを延々観客に見せる演出は痛いよ。
何か、自分が斬られたみたいな感じになりました。
何度も言うようですが、バサバサ体が斬られます。
体のパーツが床にいっぱい転がっています。
ここまでの演出をされたら、もう笑うしかないでしょう。
あと心配していたのが、日本語ね。
これがねぇ、笑うよ。
皆、下手くそでね。
ルーシー・リューの「ヤッチマイナ」は有名ですね。
ユマ・サーマンのギコチナイ日本語は変です。
「アリガトウ」「コンニチワ」「アツカン」「イクヨ」・・・などね。
日本人俳優も多数出演しているかな?
どう見ても中国人ばかり。
ほんでもってヤクザ役の人は皆、ワールドカップの宮本みたいな黒いアイマスクを着けているもんで誰が誰やらさっぱりです。
でも、國村準、麿赤児、北村一輝、田中要次らがヤクザ役で出演。
あと「踊る2」の犯人役の人もね。
あと映画版の「ウォーターボーイズ」に出てた三浦哲郁って言う俳優さんが、めちゃめちゃオイシイ役柄(ヤクザなんだけどね)で登場しますよ(笑)。
栗山千明も「ゴーゴー夕張」と言うルーシー・リューの子分役で出演してましたね。
「バトル・ロワイアル」を見て気に入っただけあって制服を着て「キン肉マン」に登場する「ネプチューン」のような鎖鎌攻撃でユマ・サーマンと対決します(あっけない感じもしますがね)。
最後にタランティーノ映画と言えばサントラです。
「レザボア〜」「パルプ〜」「ジャッキー〜」のサントラを僕は持っていますが、今回も買いますね。
この人の映画音楽は最高ですね。
今回は渋いよ。
ある場面で流れる梶芽衣子が歌う「修羅の花」なんか凄すぎる。
ハリウッド映画で古きよき時代の東映の任侠映画の歌をかけるセンスは凄い。
もっと凄いのがエンドロールで同じく梶芽衣子が歌う「怨み節」をまるまる全部かけるセンスも凄い。
いやぁ、凄い。
また、暗殺者集団とユマ・サーマンが出会うシーンで「ダウンタウンDX」の「視聴者は見た」と言うコーナーのオープニングで流れる曲も使われています。
このセンスも上手いと思った。
天才だ、タランティーノは。
そして、布袋寅奏の「新・仁義なき戦いのテーマ」も渋い。
このシーンでよく使ってくれたと思いましたね。
まぁ、この辺で書くのは止めておきます。
これから仕事なもんでね。
なるほど、此処で終わるかと言うシーンで終わるので、「Vol.2」も見てみたいと思いますね。
ただし、血はごめんです。
でも、多分あるだろうな。
ボスのビルはどんな殺された方をするんでしょうね。
「Vol.1」はルーシー・リューのエピソードが中心です。
最後の最後にビルが登場して「えっ!!!」って言うオチを言って終わりますよ。
「キル・ビル Vol.1」は今年見た中でギリギリ僕の中でトップ10に入る作品です。
見ても損はないという太鼓判は押しませんが、なかなか一筋縄にはいかないストーリーは十分楽しめますよ。
タランティーノ作品独特の脚本も絶好調です。
何時もながら、こういう映画作りもありなんだなと勉強になります。
タランティーノ先生とこれからも呼ばさせて頂きます。
<見たい人は見てください。血が苦手な人はやめておいた方がいいです。公開は10月25日>
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