日曜日から今日の夕方まで不眠不休で働いておりました。
もうフラフラです。
危うく、西大寺駅の階段で一人蒲田行進曲をしてしまうところでした。
寒いからと言ってポケットに手をつっ込んで歩くと危険ですね。

明日が休みなので、気持ちは楽です。
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12月5日に「ジョゼと虎と魚たち」を見ました。

大学生の恒夫(妻夫木聡)は雀荘でアルバイトをしている。
雀荘の客たち(SABU、大倉孝二、他)は、近所で見かける老婆(新屋英子)の話で持ちきり。
その老婆は何時も朝方に乳母車を押しているので「中身は一体何なんだ」って言う話である。
ある日のこと、恒夫がアルバイト先の店長に頼まれて用事をしていると、近所で悲鳴が聞こえる。
慌てて駆けつけると何者かに襲われた乳母車が倒れていて、側には老婆が立っている。
興味本位で老婆が押している乳母車の中を見ると中には一人の少女がいた。
恒夫が駆けつけてきたおかげで襲ってきた人間が逃げていったので感謝の念をこめて朝食をご馳走するということで老婆の実家に招待される。
少女の名前は「くみ子」だが、本人は恒夫にジョゼ(池脇千鶴)と呼んでほしいと言う。
ジョゼは生まれつき足が悪く自力では歩けない。
老婆はそのことを近所の人には知られたくないので毎日乳母車に乗せて朝方のみ散歩をする生活を送っていると告げる。
恒夫にはお嬢様系でスタイル抜群の彼女・香苗(上野樹里)がいるが、不思議な魅力をもっているジョゼが気になって、気になって仕方がない存在になるのであった・・・。

僕は映画を見ても泣くことが殆どありません。
「冷酷な男」ではないですからね。
でも、泣くこと、いや、正確には泣きそうになるときはある。
今年に入っても何本かそんな作品があった。
今日、紹介する「ジョゼ〜」もそんな一本です。

この映画は何かと話題が多い。
顕著なのは、池脇千鶴がオールヌードを披露したこと。
主演の妻夫木聡は、前バリを張ってベッドシーンを演じたこと。
この2点に話題が集中している。
確かに妻ブッキーのファンにとっては、顔が赤くなるような裸体を披露しているのでファンにとってはドキドキするようなシーンの連続です(3回ぐらいそんなシーンがあります)。
池脇ファンにとっては、「おぉ」と思われることでしょう。
僕の個人的な意見では、脱がない方が良かったと思う。
軽くショックを受けることだと思います(何に対してですか?)。
まぁ、そんな話はいいとして。

この映画は池脇&妻ブッキーのラブホでのベッドシーンが非常に重要な場面なんです(しかも、貝殻のベッド)。
このシーンがなければ、物語は成立しないんです。
今まで、これほど「せつない」ベッドシーンは生まれて初めて見ました。
全然エロイとか、そんなんじゃないんです。
それが目的で見るなら別ですがね。
同じことを2回言いますが、せつないんです。
愛し合う二人が何故、こんなにもせつないんだ。
あぁ、今、思い出しただけでも泣けてきたでございます。

妻ブッキーは、やっぱり良い役者さんですね。
「GTO」「ウォーターボーイズ」「Jam Films」「さよなら、クロ」「ドラゴンヘッド」と全出演作を見ていますが、今回演じた恒夫と言うキャラが一番良いと思います。
この映画で何らかの映画賞を取るんじゃないかな?
最近、やたら映画出演が目立って一時期の浅野忠信状態になっている点が心配です。
作品を選ぶなとはいいませんが、出すぎには注意しましょう。
ていうか、他の俳優は何しているんだ、もっと頑張れ。

そして、池脇千鶴。
女優として、この作品で大きく羽ばたきましたね。
この人が出演した映画って「大阪物語」ぐらいしか見たことがなかったんですが、なかなか味のある演技をしますね。
なんかねぇ、ジョゼと言うキャラのことを考えると、また泣きそうになる。
それぐらい上手い演技なんです。
あぁ、ヤバイ。
完全にこの映画の虜になっちまった。

ということで、「ジョゼ〜」は今年見た邦画作品の中でトップ3にランクイン。
映画の出来は、久しぶりに言いますが最高です!
邦画で笑ったり、泣いたりさせてくれる作品も久しぶりです。
あと、板尾創路が出てきたシーンは笑っちまった。
板尾は立っているだけで笑えてくる。
それと「大人計画」の荒川良々も出ていたね(この人、何気に気になる俳優です)。
あと、妻ブッキーの彼女役で登場する上野樹里は「てるてる家族」の春子役の子でした。

最後にクルリが手掛けたサントラもかなり良かったんで、エンドクレジットの曲も心に響いて、良い感じで余韻を残しますよ。

<邦画を愛する人は必ず見た方がいいです。あぁ、劇場で見ておいて良かったと必ず思いますよ。ほんでもって最近、良い恋愛してないなと思う人も要チェックです。マジで泣いちゃいます。太鼓判を押しちゃって推薦いたします。劇場で見ても損はない。公開は12月13日から順次全国公開。京都では12月27日公開>

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