1月7日にABCホールで行われた「ミスティック・リバー」の試写会に行ってきました。
ヤバイよ、この作品。
今日のタイトルにビックリマークを6本も立てたからね。
見なきゃ損っす。

ボストンの下町で小学生高学年のジミー、デイブ、ショーンは遊んでいる。
ある日、警官を装った男にデイブが誘拐される。
4日後、デイブの身柄は無事確保されたが、男が誘拐した目的は・・・・その事件以来、仲が良かった3人は離れ離れになってしまう。
それから25年後。
ショーン(ケビン・ベーコン)は刑事になった。
今日は19歳の娘が殺されたと言う一報を聞いて現場へと駆けつける。
駆けつけてビックリ!!
殺されたのはジミー(ショーン・ペン)の娘である。
誘拐事件があって以来の再開を果たすショーンとジミー。
何としてでも友人の娘を殺した犯人を捕まえようと必死に捜査するショーン。
しかし、捜査線上に浮上した犯人はデイブ(ティム・ロビンス)だった。
誘拐事件から25年の月日の間に3人の運命はどう変わってしまったのか?

「最高です!!」とまでは言いませんが、何とも言いがたいモノが心にぐさっと突き刺さりました。
はっきり言って、全ての謎は映画の中では残念ながら明らかにならずに「あとは観客の皆さんが、お考えになっておくなさいまし」って言う感じで映画は終わるんですね。
「な、な、なんてディープな内容なんだ!!」って言うのが見終わった後の素直な感想です。
もし、この映画を見に行かれる方は、体調の良いときに見ることを薦めます。
別にグロテスクなシーンがあるとかではないんですが、気持ちが滅入っている時に、この映画を見ると余計に落ち込んでしまいます(マジッすよ)。
あと「お金を払って映画館に来ているのに暗い作品なんか見たくないよ」と思われるかもしれません(「スタンド・バイ・ミー」と「スリーパーズ」を足したような作品ですね)。
クリント・イーストウッド監督は24作品目にして、とんでもない作品を作っちゃいました(拍手)。

この映画は何と言って、一癖も二癖もある3人の役者の演技です。
3人が3人とも「誘拐事件」のトラウマを抱えているんです。

誘拐されたデイブは事件以来、トラウマに悩まされて何をしでかすかが自分自身でも分からない状態なんですよ(誘拐犯が「薔薇族」だったんで何をされたかは想像に任せます)。
ティム・ロビンスの怪しいオーラが画面を通して、めちゃ伝わってきます。
当時はカウンセラーなんかなかったのかな・・・可哀相・・・。

娘を殺されたジミーも、誘拐事件以来、荒れた生活をしていて刑務所送りになっているって言う設定なんですね。
ジミーは「何であの時、デイブを助けてやれなかった」と毎日のように自問自答している時に自分の娘が殺されると言う悲しい出来事が起きるんです。
今まではデイブのことを心配していた日々だったんですが、一転してデイブを憎むようになるんです。
この役をショーン・ペンがかなり抑えた感じで演じております。

警察官になったショーンもジミーと同じように、あの時、デイブを助けてやれなかったことに対して自問自答する日々が続いているんですね。
妻との関係も上手くいかず思い悩んでいる時に、ジミーの娘が殺される事件が発生して幼馴染に友人二人と再会するんです(ショーンの奥さんも「色々」とあって大変なんです)。
ケビン・ベーコンがこの役を演じております。
僕の中では、今も公開中のコケちゃった正月映画「コール」で演じた誘拐犯のリーダー役の印象が根強く頭の中にインプットされているんで、真犯人は「オマエちゃうんか!!」っと思っていたんですがね・・・(秘密)。
相変わらず、曲者役が似合うケビン・ベーコンです!

ケビン・ベーコンと共に捜査する刑事役にローレンス・フィッシュバーンが出ていた。
この人が出るとどうしても「マトリックス」を連想してしまう。
きっと「王の帰還」でも、ヒューゴ・ウィービングが出てきたら「あっ!!エージェント・スミスだ」っと思ってしまうんだろうな(涙)。

3人のトラウマが見事に描かれていて、ミステリー映画としては「最高!!」です。
この作品を書いた人は天才ですね。
ミステリーと3人のドラマが上手く絡み合っていて、最後の最後まで緊張感が保てていたような気がします(カメラワークもいいよ)。

<映画ファンは確実に見ておくべき一本です。見終わった後、悲しくなってくる可能性が大なので、デートや親子で観賞するような作品ではないと思います。劇場で見ても損はないです。公開は1月10日です>
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【「そうだ、そうだ」と頷いた記事発見】

?http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040105-00000110-kyodo-soci

?http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000015-ryu-oki
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「ブラックジャックによろしくSP」のビデオをやっと見ました。

裏番組は「古畑任三郎SP」でしたよね。
視聴率は「古畑」の圧勝だったんだけどね。

今回のゲストは、石橋貴明、阿部寛、薬師丸ひろ子、伊東美咲、山本圭壱でしたね。

「うーん」って言う感じでしたね。
話的には結構面白かったんですがね。
妻夫木の日焼けが少々気になりました。

やっぱり、貴さんは明らかにミス・キャストでしょ。
めちゃ演技が下手だったし、貴さんが演じると「白い巨塔」のパロディコントみたいだったしね(「白い巨塔」と「ブラックジャック」は、共に病院の中庭のシーンは同じロケ地だったしね)。

鶴瓶が出てましたね。
99のオールナイトの去年最後のラジオ放送の回にゲスト出演して、6月に放送した27時間テレビの「ポロリ事件」の釈明会見を数ヶ月ぶりにやっていた。
ポロリしたもんだから、色々と周辺からお怒りをもらったらしく、鶴瓶の後頭部は今、円形脱毛症になっているんですよ。
今度、鶴瓶をテレビで見る機会があったら後頭部に注目してください、本当に500円玉ぐらいの大きさで白く剥げてますんで。

加藤浩二が七輪で焼いていた魚が野良猫に食われるシーンと、山本圭壱がアドリブで言った台詞のシーンで笑ってしまった。

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