4月30日に梅田OS劇場で「スクール・オブ・ロック」を見ました。

主演はジャック・ブラックです。
ジャック・ブラックと聞いて、顔と名前が一致できる人は映画通ですね。
僕の中でジャック・ブラックと言えば「愛しのローズマリー」ではなく「ジャッカル」ですね。
「ジャッカル」で毛がないのに金髪にしたブルース・ウィリス(笑)に特殊マシンガンで撃たれながら逃げるシーンが印象的です。
ラストシーンでなかなか死なないブルース・ウィリスが話題になった作品でしたね。

貧乏金無し暇ありのロッカー(ミュージシャン)のデューン(ジャック・ブラック)は、所属バンドを首になり借金をどう返済しようかと迷っている。
友人宛に掛かってきた電話にデューンが出てしまったことがきっかけで、ひょんなことから友人に成りすまして名門エリート小学校で数週間の間、臨時教員として採用される(=教員の給料で借金を返済しようと考える)。
担当することになった四年生のクラスの生徒は全くと言っていいほど「音楽」に興味がない。
でも、デューンには野望があった。
数週間後に開かれる、ロックフェスティバルで生徒たちが優勝すれば「賞金がGetできてウハウハだぁ!」と考えて熱い、熱い、ロックの授業を生徒の親や学校関係者には内緒でレクチャーするのであった。

最高だぁ!?ロック最高だぁ!?
いやぁ、ビックリ。
久々に見終わった後に「ええ感じの映画観たよ」と感じましたね。
音楽MOVIEと言えば「ミュージック・オブ・ハート」が僕の中では最高ランクに位置づけていたんですが、それを揺るがす作品ですよ、「スクール〜」はね。

僕は別にロックに詳しくないですからね。
洋楽のロックと言えば「ローリングストーンズ」か「エアロスミス」か「ボンジョビ」ぐらいしか知らないからね(それってロックかよ、とはツッコミ不可の方向で)。
だから、ジャック・ブラックのロック史の授業のシーン(笑)がイマイチついていけなかったのが残念。
あぁ、こういうシーンで「そうそう」とか「うんうん」というような感じで頷ける人が羨ましい。

映画のストーリーは、ツッコミ祭りでもあり、ちょっと無理やで、その展開はって言う感じなんですが演奏シーンを見ればそれは帳消しですよ。
「ウォーターボーイズ」的なノリで見ればいいんですよ。
映画って言うのは、観客が時計を見て「まだ、終わらんのか」と感じさせないのがいいんです。
要はストーリーを「起承転結」で表すと「承」が面白ければいいんです。
「承」の部分が面白ければ、その映画は成功なんですよ。
「承」の部分が面白くなければ、観客は腕時計の時間を気にし始めるんです。

「スクール〜」はね、「承」の部分が面白いんです。
「起」の部分で、ジャック・ブラックはロックをやっている人間だけど解雇され一文無しで借金持ちだけど、嘘をついて小学校でロックの先生をやっていますと言う前フリがあります。

観客は「偽モンの教師と言う嘘が何時バレるのか?」と言う疑問と「どんな授業をして生徒のヤル気を起させるのか」と言う2点の問題点を頭に思い浮かべて見ますよね。

あんまり授業の内容を書くとネタバレになるんで書きませんが、上手い感じで展開しますよね(王道って言う感じですね)。

そして、クライマックスである「転」の部分で生徒たちの演奏シーンを見せることにより観客の心を見事に掴んだ点はアッパレですね。
いやぁ、この演奏シーンはよかった。
あぁ、ロックやりてぇ・・・・でも、音符読めネェ(汗)

<本当に面白いです。明日にでも見に行って下さい。個人的にはベスト10入り決定です。エンドクレジットが流れても席を立たないでね。現在公開中>

今日は「起承転結」と言う感じで解説しました。
何時とも違った感じでしたね。
でも、脚本の「起承転結」はとても重要なんですよ。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索