5月2日にMOVIX京都で「パッション」を見ました。

メル・ギブソン監督作で本国アメリカでは、この映画を見た観客がショック死したり、自身の犯した罪を反省して自首する人が現れたりと何かと話題が豊富な作品です。
話題豊富だったんですが、日本ではヒットせずに間もなく公開期間が終了します。

キリスト教には縁がない人が多いですもんね。
僕が通っていた保育園はキリスト教関係だったんで、食事の前は必ず「お祈り」をしないといけませんでした。
毎年クリスマスにはキリストの生誕を描く演劇もしました。
ただねぇ、映画の中で描かれている「拷問」のようなシーンは、ちびっ子園児には再現出来ないね(汗)

聖母マリア(マヤ・モルゲンステルン)の子・キリスト(ジム・カヴィーゼル)はナザレで大工の職につきながら、「我は神の子である」的なことを言いながら布教活動を始める。
色々とあって12人の使途の一人であるユダがキリストを裏切って銀貨30枚と引き換えにキリストを売ってしまう(→ユダは自身の罪の意識に苛まれて、その後、自殺)。
ユダヤの大司教たちはキリストが「救世主」だとか「ユダヤ人にとっての神(王)」等と崇められている事を知っており、それが気にくわなかった(ユダヤ教の大司教たちは、議会などの議長も勤めており宗教以外に政治の分野でも絶対的な地位を持っていた)。
だから「(ユダヤ教の布教活動にとって邪魔なんで)キリストは危険人物だ」と言って「死刑にして欲しい」とローマ帝国の行政官に圧力を掛ける。
行政官は当初「死刑にせんでもええんちゃうの」と思っていたが、ユダヤの大司教の考えを無視すると後で何が起こるか分からないので「ムチ打ちの刑にせよ」と言う判決を言い渡すのであった・・・・。

この後ね、延々、延々、延々、延々と「ザ・処刑」的な映像が続くんですよね。
ムチ打ちってね、生易しいもんじゃないよね。
どうしてもムチ打ちと言うと、「ドリフ」のコントで女装した志村けんが「女王様と御呼び」と言いながら蝋燭とムチでシバクって言う感じがしますよね。
「それはSMだろ(怒)」・・・・まぁ、そうなんですが(汗)

映画の中で見せられるムチ打ちが痛い事、この上ない感じ。
特殊な金具だから皮膚(身)をエグルからね(寒)
痛いよ、痛いよ。
でも、この痛みに耐えたキリストは凄いんだ、お客さん、分かった!ってな感じなんですかね。

監督のメル・ギブソンは27億円もの貯金を下ろして、この映画を作ったんですってね。
凄いね。
日本の映画監督も自宅を抵当に入れて銀行からお金を借りて作品を作っている人もいるけどスケールが違いますね。

日本では、まず、宗教映画はヒットしませんよね。
まぁ、一部の団体の宗教アニメは東映系列で公開して興収トップ10には入っていますがね(アレはヤラセみたいなもんですが)。
歴史学者や歴史マニアな人以外の日本人は誰も「親鸞」とか「法然」とか「一遍」とか「日蓮」とか「栄西」の一生なんか興味ないですよね。
自国の宗教についても殆ど無頓着な日本人が果たして「パッション」を見て、どれぐらいキリストについて理解したんでしょうね。
いやぁ、恐らく「へぇ」の連続だったと思いますよ。
見終わった後、「なんかキモイ作品やな」と言う印象のみが残る作品だったのではないかな?

<キリスト教の信者さんにとっては、なるほど、なるほどの連続でしょうね。それ以外の人にとっては「もうええわ」って言うシーンの連続だと思います。現在公開中>

そう言えば、中学校の時の社会の授業で、一遍が開祖した「時宗」は念仏を唱えながら「踊る」って言う話を聞いて「どんな踊りなんだ?」と興味が沸いたことを思い出しました。
それだけです。

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