5月22日にMOVIX京都で「レディ・キラーズ」を見ました。

コーエン兄弟監督作です。
1年で2本もコーエン作品を見るなんて・・・1本で十分だ。

黒人のマンソン夫人(イルマ・P・ホール)は、夫に先立たれて一人暮らしをしている老女(「ピクルス」と言う名の猫を飼っている)。
熱心なキリスト教徒で教会にも欠かさず通っている。
ある日のこと「空き部屋あり」の看板を見た一人の男がマンソン婦人の家を訪ねてくる。
その男はゴースウェイト・ヒギンソン・ドア教授(トム・ハンクス)と言い、部屋を借り入れて、ルネサンス時代の教会音楽の再現するために家の地下で練習させて欲しいと頼んでくる。
クリスチャンの夫人は「教会音楽」の為ならと承諾する。
しかし、実際の目的は音楽の練習ではなく、夫人の家の地下から穴を掘ってカジノ船の地下金庫の現金をガッポリ貰うことであった。
教授以外に4人の変な仲間も加わり作戦を開始するが・・・。

「面白い」と素直に見終わった後、感じましたね。
これぞ、映画ですよ。
前半は「ガジノの現金強奪計画」に対して、後半は映画のタイトルにもなっていますが、老女が「コイツらは怪しいぞ」と感づいたので殺そうとするんですがなかなか死ななくて(笑)・・・最後は「えっ」みたいな。

見た人なら分かると思いますが、面白かったですね。
この映画は「マダムと泥棒」って言うイギリスの作品のリメイクらしいですね。
残念ながら、見たことはないけどね。

それにしても何時もと違う役作りのトム・ハンクスにはビックリですね。
「ロード・トゥ〜」とか「プライベート〜」のような役も大好きだけど、コメディもいいよね。
もちろん「トイ・ストーリー」のウッディの声も忘れてはいけないけどね。
「教授」だけあって弁が立つ話し方がいいよね。
オマエ、英語わかんのかよ!
スイマセン、よくは分かりませんよ。
けど雰囲気で分かるじゃない、映画を見ていたらね。

それにしても何で簡単なことなのに出来ないんだ!の連続で笑えましたよね。
「火サツ」とかだったら、犯罪に感づいた老女なんて直ぐに殺されるんだけど、コーエン兄弟だけあって「笑い」で引っ張るよね。
そこが、この映画の魅力なんだと思う。
変にドタバタした忙しいコメディ映画じゃないでしょ。
どちらかと言うと、ゆっとりとした「笑い」じゃないですか。
ハリウッドのコメディって、極端な場合があるじゃない(ストレートな笑いと言うべきかな?)。
あと「大笑いするシーンか?」とブラック過ぎて笑えない時とかってあるじゃないですか。
そんな心配は、この映画に関してはいらない。
まぁ、笑いのレベルは人それぞれですがね。

この映画のもう一つの魅力は「ゴスペル」でしょうね。
教会で聞く「ゴスペル」と言えば「天使にラブ・ソングを」があるけど、あれとは違った感じを、この映画では受けました。
難しくて表現できないけど、一言で言うと「ゴスペルっていいよね」と言う感じです。
何やそれ。
スイマセン。
まぁ、この映画で流れるゴスペルを聞いちゃって下さい。
マジで聞き入っちゃいます。
マジで、本当に。

個人的にはベスト10入りのノミネート作品ですね。

<この映画は見るべし。ビデオ向きの作品だけどね。現在公開中>

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