5月31日にリサイタルホールで行われた「ブラザーフッド」の試写会に行ってきました。
「ブラザーベア」じゃないですからね(汗)

韓国映画です。
最近の韓国映画を象徴するかの如く、めちゃ勢いがある戦争映画です!
邦画も数年に一回は戦争映画なるものを撮るんですが、どうもショボイ。
予算がないから仕方がないんですが、最後に見た邦画の戦争映画「きけ、わだつみの声」は酷かった。
織田裕二が主演だったんで高校生の頃、京極弥生座(笑)で見たんですが酷かった。
ラストは大学時代ラクビ―部だったと言う設定の織田アニキが手榴弾を抱えてアメリカ軍の戦車にトライして戦車が1台吹っ飛んで終わるんです・・・・まぁ、数年後、東映配給の「TRY」に主演するんですがね。

本題へ。

現代の韓国。
長年捜し求めていた遺骨が発見される。
佇む一人の老人の姿。
1950年の韓国。
ジンテ(チャン・ドンゴン)と弟・ジンソク(ウォン・ビン)の兄弟は貧乏ながらも幸せな日々を送っていた。
既に亡くなっている父親に代わってジンテはジンソクの学費を家業である靴屋の売上げで賄っていた。
ジンテは間もなく恋人のヨンシン(イ・ウンジュ)と結婚の予定があり、ジンソクも大学入学の日が近づいていた。
1950年6月25日に全てが変わってしまう。
北朝鮮軍が38度線を越えて韓国に侵入してきたのである。
避難勧告が発令されたので、ジンテらもテグ駅まで行って列車に乗って郊外へ避難しようとする。
が、しかし、「韓国では健全な18歳以上30歳未満の男性は軍に徴兵される」と言う規則の元にジンソクが駅の構内で拘束される。
兄のジンテは「弟は、まだ18歳になっていないんで代わりに僕が軍に入隊しますんで」と懇願するも一色単にされて列車に詰め込まれて兄弟二人共、戦地へと送り込まれるのであった・・・。

まさに韓国版「プライベートライアン」ですよ。
冒頭の老人と言いですね、まぁ、ネタバレになるかもしれませんが、韓国の徴兵制度の中に「家を守ると言う概念から一家族に男性一人の徴兵を命じる」
と言うシステムがあるんですが、チャン・ドンゴンとウォン・ビンの兄弟は、それに反していますよね、だから、兄チャンが何とかして弟を戦地から奪還させるんですよ。
そこが杉浦兄弟が言う所の「目にワイパーが必要です」って言う宣伝文句なんですよ。

「ブラザーフッド」を見てから数日後に韓国映画の「シルミド」を見たんですが、「シルミド」の方はあからさまに観客を泣かそう、泣かそうとする展開と演出で見ていて少々辛かったんです。
でもね、「ブラザーフッド」は違うんだなぁ(涙)
人物像(兄と弟)がちゃんと描かれているんで、感情移入がモロに入っちゃうんです。
兄チャンはですね、弟だけは戦争で亡くなって欲しくないから、軍の幹部と話をつけて「勲章を貰えるだけの働きをしたら無条件で弟を除隊させて欲しい」と言う口約束を交わすんです。
その日以来、兄チャンは「ターミネ―ターかよ」って言う感じで北朝鮮の軍人やイケナイことなんだけど無抵抗の北朝鮮の民間人を殺しまくるんです。
何も知らない弟は「兄チャンどうしたんだ?戦争が兄チャンを変えてしまったのか」と兄を避けるようになるんです。
でもね、観客は皆、分かってるんですよ、「アンタを助けるために自分を犠牲にしているんだよ」ってね。
そこがね、クライマックスで・・・・ウワァーンと泣いちゃうんだよね、観客が(正直、僕自身も泣いた。少し涙が出た)。
どっちが生き残るんでしょうね?
言えない、言えない(秘密)

監督は「シュリ」のカン・ジェギュですよ。
「シュリ」見ましたか?
僕も拡大上映になった時の初日に見に行って、「これは韓国でヒットしただけあるわ」って思いましたね。
今回もね、迫力満点で火薬祭りの戦争シーンのアクションと人間ドラマを上手く盛り合わせている点は「Good job」と言う感じです。

多少ツッコミ所はあるものの全体的に見て「最高です」って言う評価です。
今年のベスト10入り決定ですね。
これで一人でも多くウォン・ビンのファンが増える事を願います。
ウォン・ビンは日本でも通じるぐらいのルックスですからね。
クルよ、ウォン・ビンの時代がもう直ぐ。

<韓国映画と思ってあなどるなかれ。これは見ておいた方がいい一本です。公開は6月26日です>

6月26日と言えば「ハリポタ」の最新作と同じ公開日。
嗚呼、初登場1位は無理だな。

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