←ハーレイ・ジョエル・オスメント主演作の中でも一番良いと思える作品です。

6月8日に御堂会館で行われた「ウォルター少年と、夏の休日」の試写会に行ってきました。

日本ではハーレイ・ジョエル・オスメント出演作って事で夏休みに公開になる作品です。
本当のところは、ロバート・デュバルとマイケル・ケインが主役なんですがね。
配給会社としては、オスメント君の方を全面的に押し出した方が客が呼べるだろうって事でしょう!

14歳のウォルター(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は母親のメイ(キーラ・セジウィック)の車に乗っている。
メイは男運が悪く夫とも離婚して、新たな男を求める(?)ためにウォルターを叔父の家に預けにいく。
メイの話によると、叔父はお金をたくさん持っているので「金を保管している場所を見つけたらママに教えなさいよ」と言い聞かして去っていく。
どう見てもお金をたくさん持っている人が住むような家じゃないぐらいのオンボロな家。
そこにはハブ(ロバート・デュバル)とガース(マイケル・ケイン)と言う二人の叔父が住んでいた。
ハブとガースは、池の中にライフルをめちゃ撃ち込んで魚を獲ったり、セールスマンに銃を押し付けて追い払ったりと、ウォルターにとってはタジタジな感じの叔父である。
また、ハブもガースも子供を持ったことがないのでウォルターとどう接したらいいかが分からないが農作業を手伝う事により打ち解けるようになる。
ある日のこと、寝泊りしている屋根裏で偶然見つけた「美しい女性の写真」の事が気になっていたウォルターは、「話しやすいタイプ」のガースに問いかける。
ガース曰く「その写真の女性はねぇ・・・・」

メルヘンチックな話でございます。
作風的には「ビックフィッシュ」のような感じです。
要するに「ウソっぽい話」なんです。
作品の出来は「ビックフィッシュ」に比べると大分劣りますがね。

それよりもビックリですよ。
何がビックリってねぇ、ハーレイ・ジョエル・オスメント君の成長ぶりですよ。
もうねぇ、「オスメント君」じゃなくて「オスメントさん」ですよ。
分かりやすくいえば、オッサンですよ。
めちゃめちゃ大人になってますよ。

「シックス・センス」や「A.I.」のような子供って言うイメージが完全になくなってますよ。
足がめちゃ長いんですよ。
「ザ・アメリカ」的なスタイルですね(何でも「ザ」を付けるな!)

唯一、昔と変わらないのが子役時代から演技をしているので、年相応以上の演技力があることでしょう。
「オマエは英語力があるのか」とツッコマれる方もおられると思いますが、英語の発音云々はよく分かりませんが、画面から伝わってくるものってあるじゃないですか、それを見てね、「あぁ、えなりだぁ」と僕は感じるんです。
これはねぇ、「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングにも言えますね。

話を映画に戻しますね。
この映画の主役は冒頭にも書きましたが、ロバート・デュバルとマイケル・ケインですよ。
映画の原題を直訳すると「年老いたライオンたち」ですよ。
「ライオンって何だ?」と思われるかもしれませんが、叔父さん二人組みは、お金をたくさん持っているんでライオンを買うんですよ。
えっ、何で、世話できるの?と思われるかもしれませんが、どうなるかは劇場で確かめて頂ければ結構かと、理由を書くとね、オチっぽくなるんで、ゴメンね。

それにしても、ロバート・デュバルとマイケル・ケインのコンビはシブイね。
二人がスクリーンで並んでるんですよ。
これだけでもネェ、ある意味、見る価値があるんですよ、話の面白さは別にしてね。

どちらかと言うと、僕はロバート・デュバルの方が好きなんですよ。
あんなねぇ、ファニーな人生を送りたいですよ(劇中の話ですよ)
何故、お金をたくさん持っているかが描かれるんですが、「そんなん絶対ウソやし」とツッコミたくなるぐらいの豪快な人生ですよ。
あんな女性と恋に落ちたいもんですね。
無理、無理・・・あっ、スイマセン。

エンドロールも工夫が施してあって、なかなか楽しめました。
話自体は「うーん、もうチョイ、何かエピソードがあっても良かったんじゃないかな?」っていう感じです。
夏休み公開になるわりには、派手さがないんで苦戦が強いられる作品だと思います。
単館ロードショウだと思いきや、全国拡大ロードショウだったのにはビックリ。
大丈夫か?夏は強豪揃いなのに・・・・。
チョイ役なんですが、ジョシュ・ルーカスが出てました。
本当にチョイ役ですよ。

<ビデオ向きですね。悪くはないんだけど、スパイスが足んないネェ。公開は7月10日です>

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