<11月の映画評>

○「男たちの大和」
いやぁ、寒いね。
薄着で梅田ブルク7まで行ったら、帰りが物凄く寒かった。
上映終了後に反町隆史、山田純大、松山ケンイチ、佐藤監督の舞台挨拶付きの試写会に参戦しました。

2回目の観賞になります。
わけあって前回の感想は公にはUpしておりません。
全国での試写が始まったので、今宵、感想を書きますね。

物語は現代から始まります。
中村獅童の義理の娘の鈴木京香が大和が沈んだ海域に船を出して欲しいと言うシーンから物語りは始まります。
そして、大和の生存者の仲代達也と「ラストサムライ」と共に海へ・・・開始10分ぐらいは「大和」は登場しません。
久石譲の作曲したスゲェーかっこいい音楽と共にタイトルが出て「大和」の全貌がスクリーンいっぱいに映し出されます。

大和の乗組員の特年兵のエピソードがほぼ中心です。
幼馴染の女友達(蒼井優)のエピソード、死ぬと分かっている戦いに子供を向わせる母親(白石加代子、高畑淳子、余貴美子)の悲しいエピソード、恋人(寺島しのぶ)との別れのエピソード・・・などが大和の戦い以外で描かれております。
皆、共通して「死んじゃあかん」って言う台詞を言うんですが、グッときちゃいますね。
戦争に子供を送り出す、お母さんの「気持ち」が痛いほど伝わってくるんですよ。
子供を持たれている親御さんにとっては、かなりグッとくるシーンです。

勿論、大和内部の話も充実しております。
反町隆史、中村獅童は元より、脇を固める俳優人が豪華です。
渡哲也に至っては渋すぎる!
高知東知、山田純大の軍服姿のカッコよさも捨て切れませんが、やはり長嶋一茂でしょ!
何時もとは違う、一茂が見られます!
ほんでもって「北京原人(本田博太郎)」も1シーンだけ出演するんで要チェックです。

何よりも凄いのは、レイテ沖大戦と沖縄総攻撃のシーンです。
アメリカ軍の飛行機が突っ込んできたり、撃ち落とされるシーンの大半がニュース映像からの拝借な点は残念なんですが、それ以外の戦闘シーンは凄いです。
「プライベートライアン」と「パールハーバー」を足したような感じです。
「BR2」なんて比較にならないからね。
とにかく凄いです。
このシーンだけ見れば「邦画?」と思ってしまうぐらい凄いです。
あえて監督はそういう演出をしたんだと思いますが、戦闘シーンだけ物凄く音響(効果音)が大きいのとサントラもガンガン鳴ってます。

上映時間2時間35分は長いような短いような気もしますが、シネマスコープサイズの作品なんで迫力ある映像なんで是非、劇場で見ることを勧めます。
「天皇万歳」と言って死ぬと言う昔ながらの映画ではないんで安心を!
テーマは「愛」です。

評価は「優」です。

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